俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
「美月は、気にならないの?俺が北田さんと何話してたか」
大地は、私の机の前にしゃがみこみ、目線を合わせてくる。
「……っ、」
目の縁を囲う長い睫毛に、ブラウン色の綺麗な瞳。
目が合うだけで、こんなにも胸がきゅんと締め付けられるっていうのに、気にならないわけないでしょ?
何話してたのか、気になりまくりだから。
でも、そんな目でまっすぐに見つめられたら、ドキドキして、まともに会話することすらできなくなっちゃうじゃない……。
「……俺、さっき北田さんに、告白された」
「……っ!」
思わず眉間にシワが寄る。
愛美の予想は、当たってたんだ……。