俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


「言っとくけど、俺はお世辞は言わねーから」


「……どうだか」



私はフイッと顔を窓のほうへと背ける。



「とりあえず、腹減ったし、先に昼飯食いに行こうぜ」



……大地と一緒に、お昼?


そう思ったら、勝手に心臓の鼓動が早くなっていく。


そのせいで、動揺して。



「……なんで私が大地なんかと、」



……しまった。


またこんな可愛いくないことを……。


なのに、大地は。



「美月にもおごってやるから。な?」


「……っ」



そんな子供をなだめるみたいな優しい表情されたら。


私、どうしたらいいのかわかんなくなっちゃうよ……。








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