俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
「待てよ!」
嫌がる美月を力付くで連れてこうとするなんて、絶対に許せない。
俺の声に反応して男が振り返った、次の瞬間。
俺は、そいつの顔面にパンチする。
「てめぇ!ふざけた真似しやがって、何すんだよ!」
殺意に満ちた顔に切り替わった男が、俺にやり返そうと腕を振り上げてきた。
だけど、男からの攻撃をすべて交わすと、かわりにもう一発、ミゾオチにパンチをかます。
すると、ピアスジャラジャラ男は、茶髪男同様、地面に倒れ、苦痛で顔を歪めている。
「美月!今のうちに行くぞ!」
美月の手をとり、俺たちは急いでにげた。