俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~




「……じゃあ、ハンバーグランチに、いちごミルクもつけてくれるならいいけど?」



こんな言い方しかできないなんて、私ってほんと可愛くない。


でも、今はこれでも精一杯で。


顔はどんどん勝手に熱くなっていく……。



「……ブッ!了解」



そんな私に、大地は目を細めて笑っている。



「なんで笑うの」


「いや、美月のそういうとこ、可愛いなって思ってさ」



……っ!!



“可愛い”?


こんな私のどこが?


“可愛くない”の間違いでしょ?


それなのに、大地の今の言葉にこんなにもドキドキしてしまっている私は、すでに大地のことを意識してしまっているせいなのかもしれない……。

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