俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
「黒橋さん、具合はどう?もう大丈夫なの?」
先生が愛美を心配し声をかける。
でも、愛美は顔色もいいし、具合が悪いようには見えない。
「はい!少し寝たら、すっかりよくなりました。ご心配おかけしてすみませんでした」
そう言って、木村先生にニコッ!と笑う愛美。
「それならよかったわ。あなたたちも、もうすぐ夕食の時間になるから、各自部屋に戻って支度しなさいね」
先生はそう言い捨てると、引率の先生たちのもとへ戻り、今の報告をしているようだった。