俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「昨日の夜、楽しみすぎて全然寝れなかったんだからな?」



……っ!



「これ以上、美月との貴重な時間を一秒も無駄にしたくないから、先進もーぜ」



そう言うと、大地は私の手を握ってきた。



どうしよう……。


胸が締め付けられすぎて苦しい……。


それと同時に、大地を思うこの気持ちはどんどん大きくなっていくよ。



「美月の手、つっめた!」



そう言うと、大地は自分のコートのポケットの中に、繋いだ手ごと突っ込んだ。



「……っ!」



ドキドキドキドキ。


もぉ、こんなことしてっ。


大地は、私の心臓破壊させる気?


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