俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~

パーク内は、クリスマスムード一色だった。



「まず、どこ行く?ハリポタは絶対はずせねーし、スパイダーマンもいいよな!あ、その前に……」



子供みたいにはしゃぐ大地が、突然、近くのショップに向かって歩きだす。


どしたの、急に。


よくわからないまま連れられて入ると。



「まずは、カタチから入らねーとな!」


「……え?カタチからって、」



戸惑っている間にも、大地は私の頭に何かをつけてきて。



「美月、それ超~似合う。ほら、鏡見てみ?」



大地に両肩をつかまれてくるりと180度回転させられると。


鏡の中に映る私の頭には、ミニオンズのカチューシャがついていた。



「よし、決まり!これ、ふたつ買って美月と一緒につける」


「えぇっ!?」



私が、キャラクターのカチューシャをつけて歩くの!?


しかも、大地とオソロって。


恥ずかしすぎる!


って、ウソでしょ?大地ってば、もうさっそくレジに並んでお会計を済ませちゃってるし。





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