俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



今日の終わりを感じていたのは、大地も一緒だったのかもしれない。


自然とお互い無口になって、私たちは手をつないだまま、ただ煌びやかな空間を歩いていた。


でも、何も話さなくても、ただこうして一緒にいられるだけで幸せで。


今日を終わらせるのが嫌だよ……。



「なぁ、美月。USJには世界一デカいクリスマスツリーがあるんだって。最後にそれ見に行こうぜ」



……最後。



その言葉がヤケに胸に突き刺さった。


それを見たら、ほんとに終わっちゃうんだ……。
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