俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「で、菜乃ちゃんは今日どうだったの?」



愛美の好奇の目が今度は菜乃花へと向けられている。


でも、私も聞きたいな。


菜乃花の話。



「……うん。すごく、楽しかったよ」



顔を赤らめて答える菜乃花。



「それから?」


「え?」



愛美の言葉に菜乃花は首を傾げる。



「要くんから、告白されたりしなかったの?」


「……っ!」



その質問をされた途端、菜乃花の顔が一瞬にして火がついたように真っ赤になった。

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