俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
ずっと会いたかった、初恋のヒト。【大地side】
【大地side】
昼飯を買うために並んだ学食の長い列。
ようやく買えたけど、美月は?
俺は、両手にトレーを持ちながら広々とした明るい学食内を歩いてると。
「あのっ、よかったら、ここどうぞ」
頬を真っ赤に染めた女の子。
ちょうど食べ終わったところだったらしく、その子とその友達は椅子から立ち上がると、自分たちのトレーを持って席を空けてくれた。
親切な子たちだな。
「助かるよ、ありがとう」
俺は笑顔で礼を言うと。
女の子たちは、俺にペコッとお辞儀して、早々といなくなってしまった。
さっそく譲ってもらった席にトレーを2つ置く。
食欲をそそる旨そうな匂いに、グゥ~と腹の虫がないた。
あ~、腹減った。
冷めないうちに、美月を見つけないと。
で、美月はどこだ??