俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
……言っちゃった。
ついに、言っちゃった。
大地に、好きって。
彼女になりたいって。
ドキドキドキドキ……。
こんなに緊張して、体が震えてる。
大地も、すごく驚いた表情をしていて。
だけど、みるみるうちにその表情は崩れていって。
ふっ、と安堵したような、照れたような、なんともいえない笑顔を見せてくれた。
「……なんだよ、俺、フラれたのと思ってすっげー焦ったじゃん」
「ごめ……」
“ごめんね”って謝ろうとしたら。
言葉を言い終える前に大地に二の腕を引き寄せられて、バランスを崩した私の体は、大地の腕の中。
そのぬくもりも。
その匂いも。
聞こえてくる心臓の音も。
大地のすべてが愛しくてたまらない。