俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



けど、よく見ると、美月はあの男のこと嫌がってないか?


しかも、あのヤロー、美月に顔近すぎだってのっ!


離れろっ!


俺は、もう見てらんなくて、気づいたら美月のそばまで行っていた。



「だから、余計欲しくなっちゃうんだよね~」


「何をですか?」


「美月ちゃんのことに決まってるでしょ?」



そんなふたりの会話を耳にした俺は。


もう黙ってなんかいられなくて。



「やっと見つけた」



気づいたら、美月のことを後ろから抱きしめていた。


華奢なカラダだな。


サラサラの黒髪からは、シャンプーの甘くいい香りがしてくるし。


驚いてる美月の顔がまた超可愛くて。


……これはヤバイな。


離したくなくなる。




< 34 / 355 >

この作品をシェア

pagetop