俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
けど、よく見ると、美月はあの男のこと嫌がってないか?
しかも、あのヤロー、美月に顔近すぎだってのっ!
離れろっ!
俺は、もう見てらんなくて、気づいたら美月のそばまで行っていた。
「だから、余計欲しくなっちゃうんだよね~」
「何をですか?」
「美月ちゃんのことに決まってるでしょ?」
そんなふたりの会話を耳にした俺は。
もう黙ってなんかいられなくて。
「やっと見つけた」
気づいたら、美月のことを後ろから抱きしめていた。
華奢なカラダだな。
サラサラの黒髪からは、シャンプーの甘くいい香りがしてくるし。
驚いてる美月の顔がまた超可愛くて。
……これはヤバイな。
離したくなくなる。