俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「俺、昨日も言ったと思うけど、あいみんのこと本気だから真剣に考えて?」


「だから、アツシのことは、」


「はいはい、イエス以外の返事は俺聞こえないの。じゃ、またね、あいみん」



そう言うと、狩野くんは男友達の輪の中に帰っていった。



「狩野くんと付き合えばいいのに」


「はぁ~!?美月、適当なこと言わないでくれる?」


「愛美みたいな子のことを好きって言ってくれる男の子、大切にしないとバチがあたるよ?」


「ちょっと美月~~っ!?」



こんな風に愛美と笑いあえる日がきたのは、間違いなくこの修学旅行のおかげだと思ってる。


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