俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


「お、さすが俺の美月。気が利くじゃん」


「……っ!」



今、“俺の”って言った……?


それだけでドキドキしていると。



「美月、そこじゃなくてこっち」



大地の真向かいに座ろうとしたら、手招きされてしまった。



「……っ、」



隣に座れってこと……?


ドキドキしながら、大地の近くまで行くと。



「……っ!」



右手をグイッとひかれて、その勢いでバランスを崩した私は、なんと大地の上に股がるようにして乗ってしまった。




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