俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「そうだったのか。再会したときの美月は俺にそっけないし、てっきり俺には興味味がないんだとばかり思ってた」



大地は眉を下げ、私を愛おしそうに見つめながら両手で私の頬を包んだ。



「けど、違ったんだな。ほんとは美月も、俺と同じ気持ちでいてくれたんだな」


「好きだよ、大地。……自分でもどうしていいのかわかんないくらい」



伝えたいと思った。


何度言っても、言い足りないくらい、このあふれて止まらない気持ちを大地に伝えたくて。


私は、自分から大地に顔を寄せ、そして、キスをした。



大地は、目を大きく見開いたまま驚いてる。


そんな大地を見て、急に自分の今とった行動に恥ずかしくなってきた。


でも、きっと大切なことは、ちゃんと言葉にしたり、態度で示さなきゃ伝わらない。



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