俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
唇が離れ、大地はコツンと優しく私とおでこをくっつけた。
「俺が好きなのは、美月だけ」
「……うん」
「この先も美月以外、考えらんない」
「……うん」
「だから、これからふたりで10年の空白なんて埋められるくらい、たくさんの思い出作ってこ?」
「うん、」
「俺は、離れてた時間より、この先ふたりで一緒にいる時間の方が長いってそう信じてるから」
「……大地、」
大地がそんなこと言うから、また涙腺が緩んできちゃったよ。
「だから、俺とのもう一つの約束、忘れんなよ?」
「……もうひとつの、約束?」