俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
だからって、私たちが同居することは、絶対にヒミツ。
とくに、愛美には一番バレたくない。
面倒なことになるに違いないから。
だから、何としてでも、隠しとおさなきゃ。
「美月~。美月、起きろって」
「……ムニャムニャ、」
「なんだよ、美月って朝弱いタイプ?」
なんだか、大地の声がすると思ったら。
──シャッ!シャッ!
カーテンが開く音と共に、まぶしいほどの朝日が差し込んで。
「……や、なに?まぶしい……」
状況を把握できないまま、重たい瞼をゆっくりと開けると……
「……えっ!?」
目の前には、大地のキレイな顔がどアップであって。
私はあまりにもビックリして大きく目を見開いた。