俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~

それにしても、今朝は驚いたな。


まさか、大地が私の部屋に入って起こしに来るなんて……。


もしかして。


いや、絶対。


大地に寝顔、見られたよね……?


私、どんな顔して寝ていたんだろう……。


急に恥ずかしくなって、私は熱くなった顔を両手でおおった。


そういえば、大地は私が朝が弱いと思ってるみたいだけど。


普段の私なら、スマホのアラームが鳴ればちゃんとひとりで起きれるんだからね。


でも、大地がすぐ目の前の部屋で寝てるんだと思ったら全然寝れなくて……



「……ふぁ~あ」



下を向き、手で口元をおさえながら、我慢できないあくびをする。


大地が家にきた日から、完全に寝不足な私。


大地は平気なの?


慣れない家で、枕が変わっても、平気で寝れちゃうのかな……。


そんなことを考えていたら。



「今日のホームルームでは、来月の修学旅行の班決めをします」



……修学旅行の、班決め?


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