俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


まさか、「一緒の班になろうぜ」なんて、大地に声をかけてもらえるとは思ってなくて。


すごく驚いて。


それ以上に、嬉しくて。


私は大地のほうをゆっくりと見上げると。



「……っ!?」



てっきりそこにいるのは大地だけだと思っていたのに。



「ヨロシクね!美月ちゃんっ!」



大地の背中から、ひょっこりと顔を出しているのは、アイドルのようにキラキラとした嬉しそうな笑顔を浮かべる渡瀬くん。


それから。



「俺の親友の要(かなめ)も仲間に入れてやって~♪」



渡瀬くんはそう言うと、私の隣の席の田口くんに肩を組んだ。




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