俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
……ビクッ!
別にやましいことをしたわけじゃないのに、ドキドキとうるさい心臓。
「……美月?そろそろ起きて?」
優しく問いかけるように話しかけてみる俺。
すると。
「……んん、」
おいおい、なんだよ。その色っぽい声はっ!
しかも、美月はさらに顔を横に向けてしまったため、白く綺麗な首筋が露になり、俺はゴクリ、と生唾を飲み込む。
ヤバいって、美月。
あんま煽んなよ。
ありえない早さで脈打つ鼓動に心臓は痛いくらいだった。
「美月?……美月、」
これ以上、無防備で寝てる美月と一緒にいるのはヤバいと思った俺は、慌てるように美月に呼び掛け続ける。
そして、何度めかの問いかけで、ようやく美月の瞼がゆっくりと開いた。