俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
俺のせいだけど、俺のせいじゃないって。
やっぱそれって、俺のせいってことじゃねーの?
「とにかく、大地は気にしなくていいから」
「気にしないなんて無理に決まってんだろ?俺のせいで美月が不眠になるとか、」
「だから、これは私の問題であって、大地には関係ないんだってばっ!」
「なんだよ、関係ないって……」
どう考えたって関係大有りだろうが。
「それより、夕飯何がいい?」
ほら、美月はそうやってすぐはぐらかす。
「美月、」
「もうこの話は終わりにしよっ。その代わり、迷惑かけちゃったお詫びに、今夜は大地が食べたいものなんでもつくってあげるから。ね?」
「……っ」
おいおい、そんな可愛いこと言うの反則だろ。
ったく、美月には参ったな。
あんまり俺をドキドキさせんなよ……。