サッカーばか


「観覧車?」

奏太くんに連れられたあたしは観覧車にのった

「ど、どうしたの?」


「だって、あいちゃん声大きいし…泣いてたし…皆見てたから」

「あ……そっか、……ごめんね?」


あたし、全然周りの事考えてなかった

奏太くんしか見てなかったし……


「しかも、人前でキスするし、泣くしっ」


「…ごめんなさい」


また沈黙。

観覧車の中は本当に静かで
風の音しかしなかった

それがまた、私を不安にさせて

必死に奏太くんを見た


「……そうゆう顔、他の人に見せないで」

そうぼそっと言った奏太くんは

外をみてて、ちょっと拗ねてて、

また胸を苦しくさせるの

「え…?」



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