サッカーばか
「…さっきの続き、言っていい?」
「…?うん、」
そう言った奏太くんの目は真剣で
自然に私も緊張した
「好きだよ、あい」
その言葉が聞けたとたん
私の弱い涙腺がまた涙をだして
「うぅ~
あたしも~。ずぎ~」
そう言って奏太くんにだきついたら、あたたかく抱き締めてくれて
「ははっ
言えてないしっ」
いつもの優しい笑顔で
頭をなでてくれた
しばらく隣りで泣いてたあたしを見ていた彼は
「さっきの好きって言葉
誰にも聞かせたくなかった
あいの涙目のその顔
誰にも見せたくなかった
俺、かなり独占欲強いのかも」
そう言って
ぽかんと上を見てる私に
チュッ
って触れるだけのキスをした