サッカーばか
「うわっ、超かわい
ね、一緒に回ろ、」
「てか、腕細すぎ~」
そう言ってまた1人の男子が
私の腕を掴んできた
「やだっ、………やめっ」
せっかく声をふり絞ってだしたのに
皆おかまいなし。
やだ、怖いよ
奏太~~
「何してんの?」
走ってきた奏太は
私に掴んでた手を引き離した
「これ、俺のなんだけど」
そういって私をぐいっと引っ張ったので、いつのまにか奏太の胸のなか。
「っ!奏太~」
「奏太じゃん。」
「へー、付き合ってんだ、サッカーばかと」
そう言って悪びれた様子もなく私から離れていった。
「あいちゃん、また遊ぼうね」
「お前らなんかに近付かせねーよっ」
「奏太に聞いてね~」