サッカーばか
私の名前は小雪 かよ
体が弱くて、すぐ風邪ひいてしまう。
寒いのは嫌いだけど、暑い日はもっと嫌い。
家族が外にだしてくれないから。
そんな私をみんなは かよちゃん、かよちゃん とすごく甘やかしてくれるから、
私はこの名前が嫌いだった。
しょうがないとわかっていても、甘やかす家族に反抗してしまっていた。
そんなある日、幼なじみのけんが遊びに きてくれた時。
ちょうどお母さんと喧嘩をしてしまい、
私は一人でないていた。
いつも気が強くて、喧嘩ばっかりする私にけんは驚いたみたい
「………かよ?」
優しく声をかけたけんに八つ当たり。
「やだっ!かよって呼ばないで!
どうしてみんな、あたしに気い使うの!
…友達だって欲しいし、学校だっていきたいのに、どうして、外にでちゃいけないの……?」
そう涙をながしながら叫んだ私に、けんは少し切なそうな顔をむけた。