魔法と紡いだアオハル
ノア君が、いなくなった教室は、
皆んなどうすればいいのか分からずに
静まり返っていた
「あ!そう言えば!!!!」
急に大きな声を上げ、私達に近づき
私の両手を握り
「あの2年生3人組を倒したんだってね!
立花さん凄い!!!」
目を輝かせながら言ったのは、あの、佐藤君。
「「え??」」
あまりの豹変っぷりに、
私と陽奈乃は驚いてしまった。
その後も、色々なクラスメイトから
凄いね、見直したよ。これから仲良くしてね
と、とても、ポジティブな言葉で返され
今までの、あの、見下した話がなんだったのか
不思議でならなかった。
どうやら、あの3人組は
入学したての1年でさえ知ってるほど、
有名な問題児達だったらしい。
実際、1年ですでに被害にあった子もいるらしかった
入学初日の、魔力が使えないと知った時のあの態度
本当は、仕組んだんじゃないかと疑われたあの時
それが、私の勘違いなのかと思うほど
皆んなは優しくて、とても良くしてくれた。