魔法と紡いだアオハル
ガララ
「はい。皆んな席についてね〜」
昼食時間が終わり、
5校時のチャイムがなると同時に
笑顔で翠先生が教室に入ってきた
私と陽奈乃は結局、
他の友達と混ざりみんなでご飯を食べる事になり
この不思議な変化に疑問を抱いていた
「では、今日は前もって予告していた
学校の仕組みや、魔法について色々と説明して行こうと思いますが、その前に皆んなに知らせておきたいことがある。」
「このクラス全体に、
魔法がかけられていたことが判明した」
え?
「まぁ。正確には、ノア君、立花さん、七瀬さん
この3人と、僕以外メンバーにだけどね」
「先生、
俺達どんな魔法をかけられているんですか」
「それは…」
いつも笑顔な翠先生の顔が曇る
「呪いの魔法」
ゾッ
“呪いの魔法”
魔法の知識が全然なくても分かる
その魔法が恐ろしい事を
「先生。それって、俺たち大丈夫なんですか?」
「私達、呪われちゃってるの?」
ざわつく教室
「いいえ。呪いの魔法の弱点は
呪いにかけられている事を知る事です。
良い機会なので説明します。
魅力、呪い、催眠、人の感情を操る
いわゆる洗脳的な魔法の弱点は
その元を知る事。つまり、どういう魔法が
かけられているのかを知るという事です。」
「つまり、僕達に呪いがかけられていて、
その呪いが何の呪いか判明すれば
もう、操られたりはしないという事ですか」
「そう。ノア君の言う通りです。」
「このクラスにかけられた呪いは
“如月美桜を虐める” 」
「わ、私ですか。」
「これは、真緒先生に調査してもらったので
間違いないです。」
真緒先生。
私の家に来た美人なお姉さんのことだ
「真緒先生の能力は
催眠系魔法は一切効きません。
彼女の五感は真実しか感じ取れない。
そして、偽りの正体を暴く事も出来ます」
真緒先生の能力凄い!!!
「先生。その呪い魔法の保持者って
この学園の生徒ですか?」
佐藤君が手を上げて質問する
「それが。今回は、
魔法道具を使っての犯行のようで、
本人が呪いの魔法保持者ではないようです。
ですが、魔法道具の使用反応は
校内で見つかりました。
今先生達が捜索中です。」
「良かった。これで安心」
「やったねぇ」
みんなの安堵の声を聞くと
多分大丈夫なのかな?
先生達の能力はそれほど凄いのかな。
「さぁ、皆さん。この話はこれでおしまい
本格的に魔法の話をします。
が、今回は高等部からの編入生達もいますので
基本的なところからの説明を」
そういって、先生は黒板に文字を書き始めた