幾年の愛を
「ど、どういうことなの?冬吏様はいったい…」
「伏見冬吏は今から約1000年前の人間…
自分の友人でありパートナーの伏見枯捺を
助けようとして神に自分の魂を捧げた」
この人達は、仲がよかった…
でも、伏見枯捺だけは人々から恐れられ、
友人と呼べる人は伏見冬吏と
伏見春璃(シュリ)だけだった…
これは昔話にだってなってる…
『昔々、京の都には陰陽師がいた…
強力な力を持った3人の陰陽師の所に
ある小さな村に妖怪退治の依頼が来たそうだ。
その依頼をやることになった2人の男が
村に行ってみるとそこはもうもぬけの殻…
そこで2人は気づいた…
あの文が嘘のものだったのだと…
1人の陰陽師が残してきたもう1人の陰陽師を
心配してすぐに帰り…
もう1人の陰陽師は調査をしてから帰ってきた…
たが、そこはもう火の海で何一つ残ってはいなかった…
すぐに先に戻っていた者と残した者を
探していると、
残していた者が刀を刺され倒れていた…
その者が目を閉ざす前に言った言葉…
『また再びこの地が火の海にならないように…
この地に神の子が生まれてくる…』
まだなにも知らないそのものはただここに
いなかった自分を恨み、涙を流した…
そして、部屋の前の桜に人の姿があり、
敵だと思った男は刀をもち、
その敵に向かっていった。