幾年の愛を
悪魔との決着…眠りのはじまり
天界に戻ってきたあの日から早くも半月…
奴らは動こうとはしなかった…
人界の方では、もう一年はすぎただろうか…
時の流れが違うからな…
「采羽様、今日の仕事は終わりましたね」
「うん…」
「お疲れでしょう」
「そりゃあね」
私の歓迎会だのといろいろ開いてくれたから
地位だの金だのと目的で近寄ってくる
バカどもの相手をしてんだから…
「にしても、意外だったなぁ姫様」
「なにが?」
「姫様ならすぐばれてると思ってましたから」
それをすごく明るい笑顔で言ったあんたのほうが
すごいと私は思うも…
「陽千?歯ぁ食いしばれ(黒笑」
「えっ!ち、千星ちゃんいたの!?」
もっとまわりを見てから言おうね陽千、
ご愁傷様
バンッ
「采羽様!」
「どうしたの千月」
あわてて入ってきたのは千月で
なにやら、とんでもない顔をしていた。