幾年の愛を



戦ってるところと戦ってない所との
景色の差が激しすぎ!


もっとなんかなかったの!?




「あ、あそこですよ姫」

「え?」




陽千が指さしたところを見ると
火の海の真ん中で戦っているのが
伏見冬吏と伏見枯捺だそうだね…



「行きましょうか…終わらせに」

「「「yes my lord」」」






私達が下に降りると、2つの本は
元の主から離れ、私の所に来た。



「お疲れ様、グリモア、ミカエル」

『来てくれたのですね…』




当たり前…こんなくだらない戦い…
終わらせないと…
未来のためにもならないから…




「願いを…」

『『この地に幸せを…』』

 
「聞き届けた」




私が本に手をかざすと、現れたのは光の柱…

私がそれに引き寄せられるように上に上がっていくと
私の頬からは涙が流れた…






 
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