幾年の愛を



「まぁ安心できますけどね、あいつらが
いますから」


「へ?」




準備ができてからホールの扉の前に行くと
そこにはクロのほかに冬吏と枯捺が
待っていた。



「これはどういう…」


「今回は俺達もお前の護衛になったんだ」


「ちゃんと守るから安心してね采羽」




兄さんはいったいなにを考えているのやら…
これでもしものことがあったら
この人達抑えられる自信ないからね?




中にはいると思っていたとおりの
人だかりで、なによりうざいのは…




『今日もお美しいですぞ雪月花殿』

『覚えていらっしゃるかのぉ』

『おっこっちを見てくださった!』




こんなご機嫌とりの言葉なんざに
興味なてないんだけど…
兄さんのためだ…少しぐらいは我慢してやる…




そんなとき、私に触れようとした馬鹿な奴が
クロによって捕まった。



「汚れた手で采羽に触るな」



あぁ…こんなことだろうと
思ったから嫌だったけど…
今のクロがかっこいいからいいとしよ!



「大丈夫か、采羽」

「うん(ニコ」



 
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