幾年の愛を


「紅葉はちょっと…短気でね?
問題を起こさなきゃいいんだけど…
まぁ大丈夫だから」


藜さん…そんなこと言われたら怖くなるに
決まってますよ…
怒らせたらどうするんですか!


いろいろ悩んでいると、とうとう
ついてしまった警察署。
私はため息を飲み込みながら
車を降りる。
その後からはクロウが降り、夏帆さんに
お礼をした。

帰りはまた迎えにくるらしい。
澪さんは最後まで心配していた。


「采羽…」

「大丈夫ですよ?クロウ…うぅん…
何か呼びずらいですね…クロにしましょう!」

「フ、お前の好きなように呼べばいいよ」


クロは本当に優しい笑顔で
私の頭を撫でてくれた。

この笑顔をみると安心する。
自分がここにいていいんだって
思えてしまう。


中にはいると1人の男が場所を教えてくれた。
ひとまずはここで待機していて
欲しいとのことだった。


部屋の中にはいるとそこには
ソファに座りながら水晶を見ている男の人
それを気持ち悪るそうに見ていると
大人達…
私はあの大人達を知っている。

あの大人達も私のことを知っている。
固まった私を見ていたのは水晶の男もだった。
多分、この人が星空さんだ。


どうにか頭の中を整理しようとはしたが
先にあいつらが話しかけてきた。


「あの時の女の子だよねぇ?」


気持ち悪いほどの低い声に私は
息を整えるのと震えを止めるので
何も…返せない…



 
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