幾年の愛を
ガシャン!
あの部屋につくと、何かが割れる音がした。
私達は慌ててドアを開けるとガラスを投げつけられたのか
床に手を突いている星空君の姿があった。
頭からは血がでている。
その瞬間、私の何かがキレた。
パチンッ
私にはわかるんだよ…
この人たちの心の中は…丸見えだ。
「この女!」
「力があるからなんだ…
自分の才能をいかして何が悪い。
自分達にはそれがないから嫉妬している。
でも、どれだけやろうがあんた達には
こんな事はできない。
心の汚いあんた達にはね…そんな奴らが
星空君を侮辱する理由なんてない!」
「てめぇ!伏見の奴が手を出して!」
「伏見?私はまだ伏見じゃない」
ここではどんな決まりがあるかは
わからないけど、
その言い方だと手は出してはいけないと
言うことになる。
でも、それはあまりにも可笑しいことだ。
「伏見が手を出してはいけない。
なら、あんた達だって同じだ
この人たちはお前達ができないことを
手伝ってあげている。その人達に
物を投げつけ挙げ句の果てには
傷を負わせるなんて…馬鹿にも程がある。
それに何だっけ?この人が化け物?
笑えるじゃない…私の大切な人をそんな風に呼ぶなんて許さないよ」
私が言いきると男達はキレたのか
私に殴りかかってきた。
普通、このくらいだったら避けられる。
でも、今後ろには2人がいる。
避けることなんて考えない。
バンッ
加減もなしにやられたおかげで口の中は
血の味が広がる。
「女が偉そうにしやがって!黙って
守られてりゃいいんだ!」