幾年の愛を


黙って守られる?
そんなこと私はしないよ…
もう…黙ってみているのは嫌なんだ。
そのために私は強くなるって決めたんだ。


「子供すら守れないあんた達に
守られたくないね」

「この!」


      バンッ


もう一発殴られ私は立っては入られなかった。
さすがに二発もくらえば
立つなんて無理だって…


「おっおい!」 「采羽!」


倒れた私に近寄ってきた2人は
ただあいつらを睨むことしかできない。
伏見の人間であるから…
そんなのどうでもいいよ…


「私は守られるだけは嫌なんだ。
私は…無力であることに甘えたりしないっ」

あの夜に決めたんだ。
強くなりたい…護られてばかりでなく
私も守れるようになりたいと…


「これ以上…この2人を傷つけることは
絶対に許さない」



   ー side采羽 end ー



 
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