幾年の愛を
ー side紅葉 ー
「今日、くるらしいね…采羽」
「そうかよ」
「うすいね…反応」
別にどうでもいい…采羽だろうが
誰だろうが星空を守れるなら
それでいいんだ。
そう思っていた俺は星空を待ちながら
外を眺めていると、
転んだ女の子に駆け寄る女が見えた。
その女をみてすぐにわかった。
あれが采羽なんだってな…
あの髪の色も目の色も…
それに…あの耳飾りも…変わらない…
しょうがなく俺は采羽を助けて
一緒に星空の所に行くことになった。
その時でさえ、采羽は何も聞いてこない。
無言のまま星空がいる部屋につくと
ガラスが割れる音がした。
慌てて部屋に入ってみれば
星空は頭から血を流していた。
今すぐにでも殴ってやりたい…
でも…俺達伏見はこいつらに手を挙げられない…
そう思っていると驚くことに
采羽はそいつを殴った。
(叩いただけですby星空)
伏見が手を出せないことを察したのか
采羽はまだ伏見じゃないと言い、
俺達が言いたいことをすべて
言いのけた。
それに怒ったあいつらは采羽を殴った。