幾年の愛を
十六夜館
side采羽
十六夜館につくと澪さんと藜さんが出迎えてくれた。
「おかえり!采羽」
「た、ただいま」
まだ言いにくい言葉を照れながらも言う私をそっと抱きしめた澪さん。
すると、後ろの方から不思議オーラが漂っていた。
「何よクロウ!私達は親戚なんだからね!」
その不思議オーラの正体はクロだったらしい。
すると次は藜さんがにこやかに迎えてくれた。
「おかえり、采羽」
「た、ただいま」
後ろの方からまたオーラが飛んでくるんだけど
それって私だけなのかな?
「姫~~!」
私が向いている方の階段から誰かが降りてきた。
その人が私の前に来る前にクロが私の前に立った。
「あれ?レム君じゃない、姫は?」
「怯えてる」
少しずれて、私の事をみた人は手を前に合わせて謝ってきた。
「ごめんね~姫、じゃなくて采羽ちゃん
俺はここの寮長みたいなことしている
浹(アマネ)だよ」
「浹さん…よろしくお願いします!」
「いやぁ、会うのは楽しみにしてたんだ」
握手をしていると後ろの方からも女の人がきた。