幾年の愛を
「よしっじゃあケーキでも作ろうか!」
「そうですね。なんのケーキにします?」
「う~ん…私はチョコかなぁ…」
「私はオレンジがいいです」
「私はタルトがいいですね」
という、それぞれの意見をもとにして
私たちはオレンジチョコタルトを作った。
中々の出来映えに感動しながらそれを持って行くと
思いのほか絶賛してくれた。
「あ…そうだ…渡したいものがあるんです」
私がポーチから出したのはピアス2つ
ネックレスが1つ
指輪が2つを取り出す。
「ピアスは藜さんと星空君…指輪は澪さんと紅葉君…ネックレスはクロのです」
クロのだけはどうしても黒色か思い浮かばなかった。
「ありがとう采羽」
喜んでくれみたいでよかった…
「では、食べましょうか」
それからは皆のことを聴いてりして時間が過ぎていった。
もう寝る時間になっていても寝付けなかったわたしは
ベランダにでた。
今日は楽しかったな…こんなに
楽しいと感じたのは兄さんといるとき以外なかったのに…
(采羽様)
突然聞こえてきたその声は昨日私が聞いた声だった。