幾年の愛を


たしか名前は…千月…


(昨日ぶりです。突然でもうしわけありませんが…明日…お気をつけください)


明日?それはつまり悪魔が関係しているの?


(そうでないといえばそうです。
でも、関わっていることにはかわりありません)



その意味があまり分からなかったが
それ以降、声は聞こえては来なかった。




明日…またなにかが起こる…
怖い…



「キューー?」

「ん……うわぁ!」


横から突然現れた黒い生き物は私にすり寄ってきた。
よく見てみると可愛い…


「可愛い…名前はなんだろ…」


「ノッテだ」


下を見るとクロが立っていた。


「ノッテ?」


「イタリア語で『夜』というんだ」


たしかに…この子の色とかを見れば
夜に近いかもしれない


「可愛いね名前も」


「気に入ってくれたみたいだな」


優しく微笑むクロはノッテの頭を撫でた。


そういえばクロは寝ないのかな?




そう思いながらベットに入り、聞いてみた。



「クロは寝ないの?」

「俺はここにいる…」



他にも聞きたいことはたくさんあるのに
私はそのまま眠りにはいった。




 
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