幾年の愛を
「アハハハハハハー!幸せ?私が?一生消えない物をつけられて!
私の何が幸せだっていうんだよ!」
ビリビリ
上着を破り、私の体についている痣や切り傷が露わになる、
「母さんもいない、兄も殺された!
自分も汚されてきた!誰も助けようとなんて
してくれなかった!
紅葉君がお金を集めるための道具?
ふざけないでよ!私達だってここにいる、
生きてる!
紅葉君は私達にとって必要な人なんよ!」
ただそれだけだった…何もいらないから
できることなら何でもやるから…
見ていて欲しかった…
微笑みかけてほしかったんだ…
あんな最低な父親でも…そう期待していたんだ。
「なんなのよあんた…気持ち悪い」
「っ…何を言って貰っても構わない…
だけど…ここにはもう二度と来ないで…」