幾年の愛を
女はそのまま出て行った。
早くやらないと…お願い…届いて…
(采羽様)
ハッとして前を向くとそこにいたのは私が待っていた人だった。
「貴方が…紅葉君の母親ですね」
「「「「「っ!」」」」」」
(えぇ…息子に伝えたい事があるのです…)
「わかりました」
(ありがとうございます)
この力もだいぶコントロールできるようになった。
だから、今こそ役に立ちたいんだ…
だから…届いて…
side采羽 end