幾年の愛を



     コンコン…   ビクッ



また…来たの?



「浹だけど…」



浹さん?
来る事なんてなかったのにどうして…



「冬吏様が本邸に来てほしいとのことだよ…
どうする?」



本邸?
伏見にはそんなところまであるんだ…
でも、面倒というのが本音だ…



「行ってみてはどうすですか?采羽様」


「え?」


「ちょっ、陽千!」


「いいではありませんか…我らもついて行きますよ?」



2人がついてきてくれる…か…



「それは…心強いね」



「采羽様…」



「行きますよ浹さん」



日程を教えてから浹さんは何も言わず去っていった。
別にどうこう言われるよりはいいけど、





      side采羽  end








 
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