幾年の愛を
不良達は頭に来たのか3人がかりで
采羽ちゃんに攻め入り、不味いと思ったのも束の間、采羽は
いとも簡単に不良達からの攻撃を交わした。
感心していると、突然采羽の
動きが止まってしまった。
後ろには男の人…このままだと
采羽が殴られる!
「藜!」
「わかってる!」
藜はすぐに采羽の後ろに回り込み、
男の拳をとめた。
「危ないよ、女の子を殴るなんて」
私が不良達に携帯を見せると、
すぐに走っていった。
声をかけようと采羽を見ると、
さっきの不良の中の1人を
悲しそうに見つめていた。
一度目を伏せてから私達に頭を下げてきた
采羽は、頭を上げるとなぜか
固まっていた。
私が話しかけると名前を知っていることに驚き、聞いてきたが今日はここまでだ。
あぁ楽しみだな…あの子が采羽なら
私は守っていける。
「ねぇ澪…本当にあの子に間違いないよね」
突然聞いてきた質問に私は驚いて
足を止めてしまった。