幾年の愛を


今まで隠してきたこと
全部、采羽に知られちゃった…



「あいつは…どこだ」


「今はそのままにしておいてやれ」


「無理にきまってる!」



今にも殴り出しそうなクロウは
自分の手から血が出てることすら気にせず
ただいっしんに采羽のことを考えている。




「ただですむと思うなよ…」




黙って出て行ったクロウを追いかけることすら
私達にはできなかった。


追いかけていったとしてなんて
声をかければいい?
こんな事になったのは全部私達のせいなのに…





そのあとは
落ち着くように言われ、部屋に戻された。






   ー翌日ー




朝起きても、そこに采羽の姿はなかった。



「澪」


「黎…」



後ろから来た黎は私の頭を撫でながら
ずっと微笑んでいてくれた。



すると、神社のほうから感じる嫌な気配に
私達は急いで向かっていた。


階段につくと紅葉や星空(カナタ)…
雨竜と三祥も来ていた。


階段を上っていくとそこにいたのは
上級悪魔が2人立っていた。






「おや?神の子ではありませんでしたか」



「ん?おいあれ刀の小僧じゃねぇか?」



そう言って1人の上級悪魔が指さしたのは
三祥だった。



「ガナッシュ…」


ガナッシュってたしか…
三祥の元パートナーであり、采羽の兄てある
要さんを殺した張本人…




 
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