幾年の愛を


やめて…お願いだから…
もう苦しみたくない…



『主…我が愛しき主よ…』


だ……れ?



上を向いているとそこにいたのは美少女だった。


金色の髪を靡(ナビ)かせ、同じ色の瞳は
とても…綺麗だった…



「千星…」
「待っておりました…貴方に名を呼ばれるのを…」



千星に抱きしめられてから
私は意識を手放した。






      side采羽 end













 
< 96 / 135 >

この作品をシェア

pagetop