漆黒に佇む一輪の華
ーーーーダメだ




この言葉の続きを聞いては後戻りができないと心では分かっていながら足が硬直して動けなかった






野「あいつを嵐から追い出してほしい」






運命の針がカチッと動いた瞬間だった





奏「てめぇなに言ってんだふざけんのもいい加減にしろよ、つーかなんであいつが月華だってことも知ってんだよ」




こいつ、、やばい
顔はニヤリとしていて一見笑ってるようにみえるけど目の奥は真っ黒で光なんてない




野「さぁなんでだろうな」




奏「んなもん正々堂々あいつと戦えよ」




そう言って今度こそ立ち去ろうとしたのに






野「もし今ここで立ち去ったらお前の大切な奴がどうなるか分かるよな?」






野田のその言葉に再びピタッと足が止まる





奏「あいつに何かしてみろ俺がただじゃおかねぇぞ」





でもあいつは顔色1つ変えなかった




野「俺らの頼みを承諾してくんねぇなら、どんな手を使ってでもあいつを潰す」
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