漆黒に佇む一輪の華
亮「おい」




突然りょうに腕を引っ張られよろけてしまった。




悠「どうかしたの?」




亮「秋兎だろうと普通に妬くからあんまり近くで喋んじゃねぇ」




不機嫌オーラを全開にまとったりょう




それを見ていた穂夏は私を睨んでいるようだったけど




穂「柴崎くん!早く倉庫行こ?」




穂夏は負けじと上目遣い作戦




亮「近い離れろ」



ただりょうには効かないみたいだけど



秋「ゆうちゃーん!行くよ?」



悠「あ、うん」



倉庫に入ると




「「「「ちわーっす!!」」」」




恐ろしいほどの揃い具合に毎回すごいなと思ってしまう。



亮「おう」




哲「総長のその人は?」




幹部以下をまとめている哲がりょうに問いかけていて、視線の先には当然、穂夏がいる。




亮「あいつはなんでもねぇ」




哲「そうなんすか?」




疑問に思っている哲の横で密かに覚悟を決めている私がいる。





亮「おい幹部室行くぞ」




りょうに呼ばれ我に返った。




悠「わかった」
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