漆黒に佇む一輪の華

穂「悠里ちゃんちょっといい？」




幹部室に行こうとしたら穂夏に呼び止められ



悠「なによ」



穂「素っ気ないのね」




穂夏が小声で呟きながら、でもその目の奥には光などひとつもない。




悠「用ないなら行くけど」




穂「もう覚悟は決まってる？」




悠「、、ほんとにするのね」




穂「当たり前でしょ」




私は最後の最後に覚悟を決めた




けど




やっぱりみんなことが好きだから




心のどこかで皆が私を信じてくれるんじゃないかと期待している自分がいて嫌になる。




信じていても裏切られて辛い目にあうのは自分だととっくの昔に知っているのに、、。




もう一度信じてみてもいいですか？




その問いかけは虚しく




誰からの返事もまま




ガチャ




私は幹部室の扉を開けた。




蒼「遅かったじゃねぇか」




悠「、、みんなちょっといいかな」




亮「なんだ？」




悠「話したいことがあるの」




その後の言葉に詰まってしまい上手く言葉が出てこない。




視線の先にいる穂夏が早く言えと小さく口パクで言う。




悠「私朱羅を抜けようと思ってるの」




亮「は？」




私の言葉に1番驚いていたのはりょう




秋「え？なんで！？」




悠「な、なーんちゃって」




気づくと私はそんな言葉を口にしていた。




亮「はぁ？」




穂夏の顔からはまた笑顔が消えて皆には分からないように私を睨んでいて少し辛かった。




晴「びっくりしたわ、バカ」