漆黒に佇む一輪の華
秋「うん、見たことないよ」




蒼「俺もないわ」




秋「ゆうちゃんには心を許してるってことだね!」




私はその言葉に顔を真っ赤にしながらそうなんだ、と小さく呟いた。




亮「ん、うるせ…」




悠「ごめんねうるさかった?」




亮「いや大丈夫だ」




みんなと楽しくお喋りしていると




ガチャ




また屋上のドアが開く音がして




そこから顔を見せた人に私の心はまた闇の底へと沈んでいくのが自分でもわかった。




穂「あ、悠里ちゃんやっぱりここにいたんだね探したよ!」




悠「穂夏、、」




亮「今すぐ出てけ」




りょうは相変わらず穂夏の事が嫌いなのか睨んでいる。





穂「今日は柴崎くんに用があっていいかな?」




亮「俺はお前に話なんてねぇからむり」





穂「話したい事があるの!」




目に涙を溜めながらそう言う穂夏に私は全てを悟った




悠「、、りょう行ってきてあげなよ」




昨日私が朱羅から抜けられなかったからりょうに何かを言うつもりなのだと。




でも




亮「、、わぁーったよ」




信じなきゃ




でも皆は私のことを信じてくれるのだろうか




屋上から出ていく2人の背中を最後にそんなことばかり考えていた。





悠里end
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