漆黒に佇む一輪の華
その言葉を聞いたみんなの目の色が変わった





一方の悠里は…





ハッとしたような顔をしていた





まるで何かが繋がったような





悠「なるほどね…」





悠里の小さな声は俺には届いた





みんなには聞こえてないと思う





けどなんだよ、、





”なるほどね…”って…





クソッ…





亮「どうなんだよ悠里!」





悠「違うって言ったら…?」





悠里も今にも泣きそうな顔をしてそう答えた





そして俺たちは悠里のことを信じず責めてしまった





そしたら悠里は





悠「さようなら みんな」





と今まで聞いたこともないような低い声で言った悠里に少しばかり恐怖を覚えた





するとあの女がなんで裏切ったのかと聞くと





悠「なんで?特に理由なんてないよ、みんなといるのが、、飽きただけ」





振り絞るように返事をした悠里はどこか辛そうででも真っ直ぐこちらを向いていた





悠里のその目にはもう光なんてなく





あるのは




絶望




憎しみ




悠「それじゃ私はこの辺で、、さようなら」





悠里は屋上から逃げるように出ていった。
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