漆黒に佇む一輪の華
"また"というのは話せば長くなるけど




前に1度信じてた仲間に裏切られたことがあるからなんとなく、またそんな感じがしただけ。




穂「どうかしたの?悠里ちゃん」




なんで名前知ってるの?




なんて言えるはずもなく




悠「なんでもないよ?ありがとう」




また作り笑いでごまかした。




そう言うと小さくニヤリと笑ったのがみえた




りょうは机に伏せて寝ていて気づいてないけど




やっぱり本性はこっちなんだ




悠「ーーー言われなくてもだいたいのことは分かってるよ?」




私はそう笑いながら冷たく言い放った。




一瞬驚いたような顔をされたけどすぐ元の顔に戻って




穂「ねぇねぇ悠里ちゃん!今日の放課後一緒に遊ばない?いろいろ教えて欲しくてさ!」




と普通の声で言ってきた。




悠「今日は「無理だ。」




と私の声を遮ったのはさっきまで寝ていたはずのりょうだった。




悠「りょう」




穂「えっ、なんで?私はただ悠里ちゃんと遊びたいだけで、、」



と涙声で言ってきた。



亮「こいつは俺のもんだから」




不覚にもドキッとしてしまう




悠「ねぇ、りょう?」



亮「なんだ?」



悠「さっきからどこ行ってんの?」



そう。



りょうはあの会話の直後に私の腕を引っ張りものすごい勢いで教室を出て行ったのだ。



亮「…屋上に向かってる」



あぁ屋上か



それなら納得だ



屋上は朱羅の溜まり場で



よくみんなとサボって屋上で遊んでいる。



ガチャッと扉を開くと



悠「みんなー!」



私はそう言って偽りの笑顔でみんなに笑いかけた。



悠里end
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